飲料自販機に新型コロナ対策 コカ・コーラボトラーズジャパン、3万台に抗ウイルス・抗菌加工

新型コロナウイルス感染拡大防止に向けて飲料自販機でも対策が講じられている。アルコールなどを用いて自販機を拭く活動に加えて、持続的な利用者の安全・安心につながる取り組みとして、商品選択ボタンや商品取り出し口といった手が触れる箇所に抗菌処理などを施す動きが出始めている。

コカ・コーラボトラーズジャパンは、6月中旬から夏場の最盛期に向けてリケンテクノスの抗ウイルス・抗菌フィルム「RIKEGUARD V(リケガード V)」を同社自販機約3万台に貼付していく。

「リケガード V」は、抗ウイルス性・抗菌性・安全性を認証するSIAAマークを取得し、抗ウイルスについては、フィルム上に付着した特定のウイルス数を99.99%減少させる高い抗ウイルス性能を持つ。

一般的にウイルスは、エンベロープ(脂肪膜)ありとエンベロープなしの2種類に大別され、「リケガード V」はその両方に効果を発揮するという。

商品取り出し口の「リケガードV」イメージ(リケンテクノス)
商品取り出し口の「リケガードV」イメージ(リケンテクノス)

SIAAマークの取得には、定められた厳しい基準を満たすことが必要で、「リケガード V」自販機にはSIAAマークのステッカーをつけていく。

抗菌についてはフィルム表面上の細菌の増殖を従来品と比べ100分の1以下に抑制する高い抗菌性能を持つ。

また柔らかにフィットする追従性と透明性を持つことから、自販機の商品選択ボタンの上から貼り付けるのに適した設計となっている。「リケガード V」は、商品選択ボタンと商品取り出し口(フラッパー)の2か所に「リケガード V」を貼付する。

3万台の設置先は、商業施設、公共交通機関、病院、福祉施設など公共性の高い施設・場所を予定し、貼り替えは、6か月間を目安に汚れ具合や使用状況に応じて行っていく。

伊藤園は、抗菌効果のある茶殻配合シートを活用した茶殻抗菌シールを開発して、全国の自販機の購入ボタンや商品取り出し口など利用者が触れる部分に順次貼り付けている。

SIAAマークのステッカー
SIAAマークのステッカー

茶殻抗菌シールの効果についてはシールに菌液(大腸菌、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)、サルモネラ菌、白癬菌)をつけて37度で18時間保存し生菌数を測定したところMRSAは大幅に減少し、そのほかは検出されなかったという。

同社は効果の持続性など今後も引き続き試験を続けていく考えだ。

非接触ニーズの高まりを受け、自販機でのキャッシュレスの取り組みも加速する。

伊藤園では現在、交通系・流通系電子マネー決済に加えて複数のQRコード決済機能を付けたITアクセス機の設置を強化している。
一方、コカ・コーラシステムは4月、複数の電子マネーに対応可能な「マルチマネー対応自動販売機」でクレジットカード(Visa、Mastercard、JCB、AmericanExpress)でのタッチ決済サービスを開始した。同自販機は国内に約17万台設置され、その中でクレジットカード決済可能な台数を順次増やし年内に1万台の展開を見込む。その他のメーカー各社もキャッシュレス対応を進めている。